ITキャリアパスにスペシャリストの選択肢

エンジニアのキャリアパスには、大きく分けて2つの選択肢があります。エンジニアのままで経験を重ねて専門的な部門の知識や技術を極めていくと、待っているのがスペシャリストの道です。
スペシャリストは、エンジニアとして長年のキャリアを持っているだけではありません。プロジェクトチームの仲間を率いるリーダーとして、これまでの経験やスキルを活かして働く人材です。スキルも性格も異なる部下達に支持を与え、適材適所の作業分配をおこなうのもスペシャリストの役割の1つ。部下の模範となり、信頼されるだけのエンジニアであることも重要です。

スペシャリストの仕事が成功した結果として、チームの生産性が上がり、プロジェクトの目標が達成されます。チームで請け負った仕事の品質管理やメンバーを決定する採用に関わることも、あるかもしれません。マネジメント能力を備え、かつ最高の技術を備えた人物がスペシャリストなのです。

スペシャリストを極めると、さらに上のキャリアパスとしてCTOがあります。CTOはChief Technology Officerの略称で、日本では最高技術責任者と訳されています。技術的にどういう方向を目指していくか、研究開発をまとめる監督役のポジションです。

エンジニアからスペシャリスト、CTOへとキャリアを重ねることで、責任が重くなり年収も大幅に上昇するのが一般的です。CTOから最高経営責任者のCEOなどに昇り詰めることも、可能性としてあり得ます。
ただしエンジニアには、スペシャリスト以外にもっと幅広い範囲の仕事を任されるジェネラリストのキャリアパスへと進む選択肢もあります。